通夜や葬式に出席できないとき、夫のかわりに妻が、上司のかわりに部下が代理で出することがよくあります。受付で芳名帳にはどのように記帳したらよいのでしょうか。出席した代理人がつい自分の名前を書いてしまいがちですが、それはいけません。妻は夫の名前を、部下は上司の名前を書き、その左下に「代」と書き添えます。上司から名刺を預かってきた場合には、名刺の右上に「弔」と書き、左下を折り曲げて香典袋に添えて渡します(最近は、折り曲げないようです)。出席した代理人自身の名刺を渡すときは、名刺の右上に「代理」と書くことを忘れずに。また、葬式から戻って会葬御礼の品を見たら、黒く印刷された「のし」のシールが貼られていて、ビックリしたことがあります。弔事のときは、「のし」はいっさいつけてはいけないというのが決まりのはずだったからです。慶事のときには赤い「のし」をつけますので、弔事だから黒にすればよいだろうと、どなたかがつくったのでしょうが、赤とか黒という色の問題ではないのです。また、殺生を避けるという意味から、弔事のときには肉(ハム)や卵、かつお節などの海産物を贈ってはならないとされていますし、海産物を贈るときにも「のし」はつけるものではありません。
お祝いの言葉で重要なのは、当事者との間柄によって常識的にいきたい場合と、少しくだけて暖かみを出したい場合の両方とも、ほどよく気の利いた言い回しができるかどうか、という点。ほんの一例ですが、ここで祝電にもスピーチにも応用できる、ちょっと味のあるひと言を紹介します。〈常識的にいきたい場合〉・本日はまことにおめでとうございます。「愛は惜しみなく与う」という言葉がありますが、どうかこの愛情の基本を忘れず、力を合わせて生きていただきたく思います。・結婚生活を支えるのはお二人の誠実な心。日々の暮らしを大切に、幸せな家庭を築いて下さい。「生きる」ということは「何かを愛する」こと。愛する者同士結ばれたお二人は今、世界で最も輝いているに違いありません。末長いお幸せ心よりお祈りいたします。〈少しくだけたい場合〉・本日はほんとうにおめでとうございます。仲が良すぎるお二人。ぜいたくなお願いですが、たまには心配らしきものをさせて下さい。・この上なくお幸せそうな○○さんに私がしてあげられることはなさそうです。せめて友人として、甘い生活を応援だけでもさせて下さい。・「夫婦生活は長い会話である」と言いますが、ユニークなお二人のこと、こちらまで楽しくなるような会話、期待しています。末長くお幸せに。
まだ最後のあいさつがすんでいないのに、いきなり電話をガチャン。こんな電話の応対は、いかなる場合でもよろしくありません。おそらく、このように電話を切る人は、自分ではもう話が終わったと感じ、途中で切ったことにすら気づいていないような気がします。「失礼します」「ありがとうございました」「では、お電話、お待ちいたします」「では、よろしくお伝えください」少なくとも、このような最後のあいさつを聞いてから電話を切ることは、基本中の基本です。そのうえで、一呼吸置いてから、受話器は静かに置かなければなりません。言い終わった直後は、相手はまだ受話器を耳に当てています。「ガチャン」という音を聞くのは、いい気分ではありません。電話の切り方は、「かけたほうから、先に切る」というのがルールになっています。外から会社に電話したときも、会社内から取引先に電話したときも、これは基本になっています。では、目上の人に電話したときも、こちらから切っていいのでしょうか。部下が上司へ電話したとき、新入社員が先輩社員に電話したとき、自分から恩師に電話したときなどといった場合です。電話を自分からする、というときは、こちらの用事があって電話するわけです。しかし、自分の用事を伝えたら、さっさと先に電話を切る、ということは好ましくありません。目上の人に対しては、たとえ自分から電話をしても、相手が切ったのを確かめてから切ります。また、仕事でお願いごとをする場合やクライアントに対しても、相手が切ってから切るようにしましょう。